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当コーナーでは、皆様によりNGOの活動内容を知っていただくため、1〜2カ月に1団体のペースで順次NGOの紹介をしてまいります。
【バックナンバー】
第1回:ヒマラヤ保全協会  第2回:ジェン  第3回:地球の友と歩む会  第4回:日本国際ボランティアセンター  第5回:幼い難民を考える会
  第6回:シェア 第7回:ハンガー・フリー・ワールド  第8回:日本民際交流センター 第9回:緑のサヘル
   
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〜もっとも貧しく困難な状況にある人が、自立し、幸せな未来をつかめることを願って〜
バングラデシュを中心とした南アジアで、貧しい人々の生活改善に向けて活動している「(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会」。発足は1972年に遡ります。
独立したばかりのバングラデシュにボランティア50名が派遣され、「この国の人々に本当に役立つ援助とは何か?」を真剣に考えた有志によって、継続して活動していく組織が立ち上げられたのです。
当初は日本人が直接現地で農民たちのグループを組織していましたが、80年代には、農民が自発的に組織する相互扶助グループ(ショミティ)への側面からの支援へと活動形態を変更。現在は、ショミティを中核に捉えながらも、その手法の内容に変容がみられはじめています。
                        
(資料提供・協力:シャプラニール、編集:NGOアリーナ寄付サイト事務局)


寡婦の女性たちのミーティングの様子

シャプラニールは、30年間にわたり一貫して、歴史的・社会的背景によって貧困に苦しむ人々が、自分の力で生活を向上させることを支援してきました。その中でも「もっとも貧しい人々」「もっとも困難な状況にある人々」に対して寄り添っていこうとしています。
というのは、貧しい人々の中にも格差があり、ショミティ活動(相互扶助グループ活動)にも加われない人がいる現実に気が付いたからです。

たとえば、夫を亡くした寡婦、障害をもつ人、被差別カーストの人々、早朝から夜遅くまで働き続ける子どもたち……。

一体どうしたらその人たちの力を引き出すことができるのでしょうか? 現在は、それぞれ似た境遇にある人々のグループを作り、その人たちの状況に合わせて支援していくという方法を試みています。

 


ジャメナさん。バザールで仕入れたものを村で売ります

アズマさん。一人娘のリーザと共に

バングラデシュ農村部のプロジェクト地・イショルゴンジ群では、現地のパートナー団体COLIの女性スタッフたちと、寡婦グループの支援を行っています。

このグループのメンバーの多くは、若くして結婚し、子どもが小さいときに夫と死別、その後も夫の家居続けることは難しく、他人の家の農作業や家事を手伝って何とか子どもを育て上げ――、という境遇にあります。まともな医療を受けることができず、日本ならまず死なない病気で命を落とす人も多いため、小さな集落でも驚くほど寡婦が存在するのです。

グループができた最初の年は、活動といってもミーティングで近況を話し合う程度。極貧の中、ゼロからの出発でした。なんとか生活を立て直そうと、翌年からは少しずつ貯金を開始。COLIからお金を借り、低利のローンを組む人も出てきました。

「貧乏な寡婦にお金を貸しても返せるわけはない。持ち逃げされてしまうよ」という周囲の声もあるなか、そのお金で牛や鶏を買ったり土地を借りたりして、自分だけの力で生活していくことは、彼女たちにとって大きな挑戦でした。

粘り強い彼女たちは、一度きっかけをつかめば成果を上げていきます。農作業の傍ら、竹細工や魚とりの網などをつくり、バザールで売って収入を得る人も出てきました。そうした生活の中で少しずつローンを返済し、すでに完済した女性もいます。その経験を語る女性たちの表情は、努力によって自立を実現できた自信と誇りに輝いています。

 


子ども銀行。お金を安心して預けられることも
子ども達にとっては大事

5年前からは、現地のNGOオポロジェヨ・バングラデシュをパートナーとしてストリートチルドレン支援を開始。
子どもたちが24時間利用できる施設である「ドロップインセンター」の運営を行い、安全な食事を与える給食プログラム、将来の自立に役立つ技術訓練等を行っています。

主な対象は、路上で暮らす子どもたちの中でもっとも厳しい状況にある、単身で路上に暮らす子どもたち。バングラデシュには、親と死別して親戚の家に身を寄せたものの、結局捨てられたり売られたりして、路上生活を始めた子どもたちが数多くいるのです。

そういう子どもたちには、安全で、安心して過ごせる場所が何より必要です。事業評価の一環で子どもたちに好きなプログラムを聞いたところ、「安全な寝場所や銀行」が圧倒的な支持を得たことからも、その重要性がわかります。というのは、路上で、子どもたちは大人からさまざまな嫌がらせ――警察官に脅され金をせびり取られる、夜勤の
守衛に犯されるなど――を受け、安心して眠ることさえ難しいからです。

 
 
夕方5時はミルクの時間

子ども議会では 「普通」の学校へ通う子どもたちも訪問してくれて、
路上の子どもたちと一緒に「自分達にできること」を考えてくれました

路上では、安価で手に入る食事もあります。しかし残飯を皿に盛り直して売る店もあるなど、決して衛生的とはいえません。

給食プログラムでは清潔な食事を安価で提供していますが、その効果は、栄養バランスのとれた食事を摂取できるという点に留まりません。 給食によって子どもたちは、食べ物を盗んだり、食べ物の分け方を巡って友だちと争ったりすることから解放されました。仲良く友だちと食卓を囲めることは「家族みたいで好き」と子どもたちはコメントしてくれました。

盗みを繰り返したり、生きるために喧嘩をしたりする子どもたちも、実はその行動で心を痛めていたのです。安心して食事ができることは、子どもたちの心の成長にも必要なことでした。

そのほか、スクールや技術訓練プログラムも開設。ほぼ全員が「この状況から抜け出すには勉強が必要だ」と考えており、仕事に追われて学校に行けない子どもたちでも通えるよう、仕事の合間に立ち寄れる短時間授業を開講して勉強の機会を提供しています。

また、手に職をつけたいと考える子どもたちのため、技術訓練プログラムにも力を注ぎ、縫製トレーニングや紙袋を作る作業、看板書きの研修など、年齢や意欲に応じて、職業に就く基礎能力が身につけられるようにしています。

確実に子どもたちの「将来を変える」結果につながること、子どもたちに幸せな未来が訪れることを願って、シャプラニールの活動は続きます。

   

「シャプラニール」の活動へ、皆様のご支援をお待ちしております。

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