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当コーナーでは、皆様によりNGOの活動内容を知っていただくため、1〜2カ月に1団体のペースで順次NGOの紹介をしてまいります。
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1986年に活動を開始した「地球の友と歩む会/LIFE」は、「水・緑・人」をテーマにした海外での協力事業と、国内での国際理解教育・開発教育に取り組むNGOです。現在はインドとインドネシアで緑化事業および女性と子供のための教育支援に取り組んでいます。

平和な住みよい社会を創造し、豊かで調和のとれた自然環境を育むには、継続性のある活動を責任もっておこなっていくことが重要です。
LIFEではそのため、2002年からは特に「人」に焦点を当てた活動をしています。

つまり、単に緑化や教育支援をするだけではなく、その事業が地域の住民が主体的に参加できるものであること、そして、それによって人が育つことを目指しています。

                                (資料提供・協力:地球の友と歩む会、編集:寄付サイト担当竹澤)

インドネシアの最南端に位置するスンバ島。かつてこの島は「チェンダナ(白檀)」と呼ばれ、その名のとおり、白檀の香りの漂う、原生林に覆われた緑豊かな島でした。

ところが資源の乏しいこの11,000平方キロメートルの島で50万人が暮らすために、過剰な伐採や放牧、焼き畑などが行われ、その結果、1920年代後半から90年代後半までの数十年間で、森林被覆率は50%以上からわずか3〜5%へと激減してしまいました。

森林の喪失は、島民の生活に大きな影響を及ぼしました。土壌流出によって土地は荒廃し、生活資源となる木材や、食用の木の実や果樹・薬草・伝統織物用の染料なども減少
しました。

 

スンバ島のこの状況に対し、LIFEでは1992年から、緑と水と土を複合的に改善し、自然環境を育みながらその地域の人々の生活を向上させる事業を進めてきました。
具体的な活動内容としては、緑=植林、水=給水事業、土=土壌改良と荒れ地の開墾、ということになります。

 
スンバ島において重要な活動は植林による緑化事業で、2000年からは「緑化事業5カ年計画」を実施してきました。

これは、失われた緑を回復するだけではなく、住民自身に環境改善の意義を理解してもらい、住民自身の手による持続可能な緑化事業へと展開させることを目的としたもので、戦略的に1年ごとの事業計画を立て、確実に取り組んできました。


現在は、5カ年計画がちょうど終了したところで(今年8月末)、この半年から1年ほどは事業評価と調査をおこなっていきますが、すでに森林被服率は8〜10%程度にまで回復したと報告されています。
 
<植林前の丘>
<植林7年後の丘>

緑化事業はスンバ島において最も重要な事業ですが、難しいのは、植林による成果が現われるのは、早くても数年先だということ。
日本人は緑化を地球環境と結びつけて考えがちですが、そこに暮らす人々にとっては、自分たちの生活にメリットのあることが、事業に参加する大きな基準となります。

ですから、すぐに成果の見えない息の長い事業においては、いかに島民の生活を第一に考え、島民の意欲を継続させる
かがカギとなるのです。


バニラで成功した村

そこでLIFEでは、緑化事業だけでなく、給水事業と農機具の支援を合わせて家庭
菜園をつくり、野菜などと一緒に苗木を育てるよう働きかけているほか、樹種の選定
についても島民の希望を積極的に取り入れて、比較的短期で収穫が見込める果樹
などを中心に植えるようにしています。

特に、換金性の高いバニラを植えたウェラメ村では、これが大成功。
島民の収入が安定し、植林を積極的におこなっていくモチベーションともなりました。


【写真】植林でバニラを植え、換金作物として成功した村。収入が安定しました。

もちろん、成功ばかりではありません。
乾季が半年以上続くスンバ島では、水やりや家畜よけの柵作り、草抜き、さまざまな整地作業など、植林作業後の地道な管理作業が欠かせません。

これらのうちのたった一つの労を怠ったために苗が枯れてしまったり、せっかく植えた苗が野火に焼かれてしまったりする例は、残念ながら少なくないのです。

そういったとき、労を怠ったと非難するのは簡単です。しかし島民は、灼熱の太陽の下、給水も簡単ではない中で、日々の生活に直接関係しない作業に従事しなければならないのです。活動をおこなう上では、そのことを忘れてはなりません。

私たちの生活実感からはかけ離れた彼らの生活の現実を認識し、理解すること。それなくては、環境に対する長期的な活動を継続していくのは難しいのです。


ワークキャンプの様子
(春と夏のキャンプはスンバの人も心から
楽しみにしている)

植林事業の長期的な継続のためには、短期で成果が出て換金性の高い樹種を植えることでモチベーションを高める方法がありますが、それと同時に、関係者の意識を向上させ、知識や技術の習得に努めてもらうことも重要です。

そこでLIFEでは、地球環境への貢献という植林の意義を理解してもらうために、コミュニティオーガナイザー、スタッフに対する研修や、島民参加のワークショップを開催しています。

ワークショップは、スタッフにとっては、活動がそこに住んでいる人たちの生活に即したものであること、その人たちが主体になることの重要性を実感する場となり、スンバ島の人々にとっては、この事業を将来も長く続けていきたいという思いを新たにする場となったようです。

5ヵ年事業の後半においては、住民グループを通じた緑化への推進、教会の共有地への植林、育苗技術の移転、生活に必須の薪炭材の植林の義務化をおこない、さらには学校や教会関係者を通じて植林のモデルケースをつくるなど、将来的にも島民が緑化事業を自発的に継続していけるための仕組みづくりを積極的におこないました。

自立して緑化事業を継続していける準備が整ったことで、支援事業を完了した村もすでに出てきています。
5カ年計画は終了し、森林被服率の向上や、換金作物で成功し自立できた村も出てきました。

そのような成果が上がった一方で、水不足、知識不足、マンパワーの不足など、まだまだ課題が残っているのも事実です。
LIFEはこのような課題を一つ一つ検討しつつ、将来に向けた持続可能な事業設定をしていくことで、スンバ村の森林回復に貢献することを目指していきます。

1.スンバ島の5年間の事業で、何本の木が植えられたのですか?またその種類は?

2.LIFEの販売物はありますか?

3.LIFEが行っている事業内容について教えてください。

4.ツアーをたくさん実施されているようなのですが。

5.ツアー参加者の声を聞かせてください。

 
 

【参考:インドネシア・スンバ島における「持続可能な緑化推進事業」について】
(5ヶ年計画:2000年9月1日〜2005年8月31日)

■植林数 228,107本 39種
   
■総対象集落 37村
   
■実施体制 @「地球の友と歩む会」…事業計画・立案、助成金獲得、資金支援、女性団体への報告、経過観察、
                事業監督等        
A現地協力団体「Mitra Bina Daya(MBD)」…事業立案・企画、事業実施、報告、事業経過観察、
                           事業監督等
Bスンバ島住民、住民リーダー、コミュニティーオーガナイザー…事業実施、報告、経過観察、維持管理等
   
■緑化事業目的 @伐採や過剰な放牧、焼畑などで激減してしまったインドネシア・スンバ島の森林を回復させる
A住民自身による環境改善の重要性の理解及び、森林の技術習得や事業への参加意欲の向上を促進
  し、持続可能な緑化事業へと展開させる
B住民の生活環境改善に貢献する
   
■事業内容:
(1年目)
平成12年次(2000〜2001年)
1.スンバ島内16ヶ村での緑化を推進(対象村にての苗木配布)
2.西スンバ2ヶ村での育苗拠点形成のための給水設備確立
3.関係者を対象にしたワークショップを通じた能力・連携強化、情報共有及び住民の理解・参加の促進
植付面積:122.75ha 植付本数:39,350本
(樹種…果樹:マンゴー、ヤシ、コーヒー、カシューナッツ他、建築材:マホガニー、チーク)
参加者数:日本人 44人、スンバ島住民 約4280人(856世帯)
   
(2年目)

平成13年次(2001〜2002年)
1.スンバ島内10ヶ村での緑化を推進(対象村にての苗木配布)
2.LIFEインターンの派遣(経過観察・運営能力向上のための働きかけ)
3.LIFE駐在員による現地観察及びMBD運営能力向上のための働きかけ
4.NGO事業運営に関する研修
植付面積:約214.8ha 植付本数:約81,120本 下刈面積:約110ha
(樹種…果樹:コーヒー、カシューナッツ、ククイ、バニラ、ジャックフルーツ、ジョハール
、建築材:マホガニー、チーク、ガマリナ)
参加者数:日本人 約25人、スンバ島住民 約1000人
実施場所:インドネシアスンバ島の11ヶ村

   
(3年目)
平成14年次(2002〜2003年)
1.スンバ島内6ヶ村を中心に緑化を推進(対象村にての苗木配布)
2.持続可能な緑化事業のモデル作り
3.事業運営能力向上を目的とした関係者を対象にしたワークショップ・コミュニティーオーガナイザーへの
  研修、MBDスタッフへの研修
植付面積:約146.8ha 植付本数:約50,000本 下刈面積:約132.3ha
(樹種…果樹:コーヒー、カシューナッツ、ココヤシ、バニラ、コパラミツ、ビンロウジュ
、建築材:オオバマホガニー、チーク、キダチヨウラク、タガヤサン、タケ)
参加者数:日本人 約30人、スンバ島住民 約1000人
実施場所:インドネシアスンバ島の7ヶ村
   
(4年目)





   

平成15年次(2003〜2004年)
1.スンバ島内5ヶ村にて住民グループを通じた緑化の推進(対象村へ苗木の配布)
2.教会の共有地への植林(各教会共有地1haへの植林の義務化)
3.育苗技術の移転と薪炭財の植林義務化(配布苗木の植林面積と同面積への植林の義務化、自身で
  の種取りにより自らの農地への植林)
4.各教会代表、村長、住民グループ代行者コミュニティオーガナイザー、MBD関係者間のワークショップ、
  育苗技術実習、事業オリエンテーション、ワークショップ・研修参加者から住民へのオリエンテーショ
  ン、MBDスタッフによる月毎の事業地モニタリング・住民との会合・意見交換の実施
植付面積:約80ha 植付本数:約37,700本+薪炭材 下刈面積:約100ha
(樹種…果樹:コーヒー、カシューナッツ、ココヤシ、バニラ、コパラミツ、ビンロウジュ
、建築材:オオバマホガニー、チーク、キダチヨウラク、タガヤサン、タケ、薪炭材:ギンネム、原生種の白檀)
参加者数:日本人 約15人、スンバ島住民 約1000人
実施場所:インドネシアスンバ島の5郡
   
(5年目)
平成16年次(2004〜2005年)
1.住民グループや学校を通じての緑化事業とモデル化:8ヶ村にて、参加住民の農林地などへの植林
  及び学校を通しての学校の敷地への植林を行い、モデルケースを完成させる
2.教会関係者を通じての緑化事業とモデル化:7つの教会の各所有地に植林を行い、モデルケースを
  作る
3.育苗技術移転:各事業地で育苗を行い、育苗技術を普及させる
4.薪炭材植林の推進:農林地や教会の所有地への薪炭材の植林を義務化させる
5.住民グループの強化と関係者の能力強化:外部からの講師を呼び、関係者へのワークショップや研修
  等を実施する

植付面積:約114.4ha 植付本数:約19,937本+薪炭材 下刈面積:約136.6ha
(樹種…果樹:マンゴー、バニラ、コーヒー、ココヤシ、コパラミツ、ビンロウジュ、タマリンド、建築材:オオバマホガニー、チーク、キダチヨウラク、タガヤサン、タケ、薪炭材:ギンネム、原生種の白檀)
参加者数:日本人 約13人、スンバ島住民 約1000人
実施場所:インドネシアスンバ島の7郡8村、7教会