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1.活動地はどんなところですか?

2.森林保全活動以外のプロジェクトについて教えてください。

3.年間の活動状況について教えてください。

4.イベントについて教えてください。

5.ネパールの子供たちについて教えてください。

6.ネパールの料理を食べられるところはありますか?

7.ヒマラヤ保全協会の報告書は購入できますか?
 
 1.活動地はどんなところですか?
ネパールのミャグディ郡の4つの村(ナンギ村、アウロ村、キバン村、ティコット村)です。
2005年度より新たな森林保全プロジェクトをミャグディ郡ナルテャン村、パルバット郡サリジャ村で開始します。
   
【現金収入を求めて出稼ぎへ】
村の人たちは、ヒエやトウモロコシ、ジャガイモな どを作る農業で生活を営んでいますが、働き盛りの男性はほとんどインド軍やイギリス 軍の傭兵(グルカ兵)として、海外へ出稼ぎに行っています。

軍隊に入れない人は、カトマンドゥやポカラといった都会や、中には中近東や韓国、 日本へ労働者として出稼ぎに行くこともあります。出稼ぎに行く理由は、村では現金収 入を得られる仕事が十分にないからです。数十年前まではお金がなくても生活できたよ うですが、今は食料(村では作れない米、油、塩など)、生活雑貨(衣類など)を買っ たり、学費にお金がかかります。

【荒廃する森】  
村人の生活には、森はかかせません。森から採れる様々なものが村人の生活を支えて るのです。

料理をするには薪が必要ですし、草や葉は家畜の餌に、落ち葉は畑の資料になります 。また、木の実やきのこ、野草も大切な食料になります。竹のカゴに入れて運ぶ薪や葉 の重さは約50kgにもなり、運ぶのはとても大変です。

若い男性が出稼ぎで村にいないと 、こういった仕事、農作業、家事はすべて女性がしなければなりません。また、水汲みも女性や子どもの仕事です。昔は男の人が家畜を遠くまで連れていって放牧していたのに、人手が足りないので村の近くですませたり、薪や飼料用の草木も手近な森から採るようになりました。そのため、森がどんどんなくなって遠くの森まで行かなければならなくなりました。

<参考>ネパールとは…

★豊かな自然と文化の国
ネパールは小さな王国で、南は標高100メートルほどの低地、北は世界最高峰のエベレスト(ネパール名サガルマータ)など7〜8千メートルのヒマラヤ山脈があります。国土の80%を占める山岳地帯では、家畜の放牧や農業で生活を立てて素朴な生活を送っています。村人たちは、生活に必要な燃料を薪に、家畜の飼料を木の葉にと、深く森に依存し、自然と共に暮らしています。

★近代化で崩れる自然とのバランス
近年急速な近代化にともない、人口増加や観光客の流入などにより森林が減少していくとともに、新しい価値観の影響で伝統的な文化が衰退しています。また、お金がないと生活できない世の中になり、現金収入を求めて出稼ぎが増え、村の活力が衰えていくなどの問題がおこっています。
 
 2.森林保全活動以外のプロジェクトについて教えてください。

森林保全のほか、教育支援、保健衛生、収入向上、環境保全等、下記のような様々な支援活動を行っています。
地域で活動していると、様々なニーズが出てきます。2004年度までの3ヵ年でそれぞれの事業につき様々な効果と実績を出すことができました。
(参考:評価チームによるIHC3ヵ年プロジェクト評価要約

しかしながら、「体力を上回る、たくさんのことをやりすぎているのではないか」「事業内容に資金や人材が追いついていないのではないか」等の反省点が出てきました。事業が一定に成果を上げ、より充実させようと努力すれば努力するほど赤字が増え、また従事している人々の労働が過酷になっていくという現実があります。今後は自らの体力を見きわめ、無理なくできる事業の範囲を精査、確定し、場合によっては事業を縮小したり内容を変更したりするという作業が必要ではないかという見地に基づき、新規中期計画の骨子がつくられました。

骨子の要点としては、今後は村人のニーズが高く、ノウハウが蓄積されている森林保全活動を活動の柱とし、2つ目の活動の柱として新規事業をたて、その他の事業についてはこれらの柱を中心としてニーズがあれば側面支援をおこなっていくということとなりました。

■森林保全 ←寄付サイト対象事業
村人による苗畑委員会を設立し、4つの村で、苗畑の運営管理を進め、苗の育成、植林、果樹栽培などを行っています
2004年4月から2005年3月まで各村に新たに植えられた苗はアウロ村13,914本、ナンギ村14,992本、キバン村11,781本、ティコット村8,109本、合計48,796本となっており、毎年約5万本の苗を生産しています。

■教育支援 ←寄付サイト対象事業
環境・郷土教育の促進に協力すると共に、将来的に学校教師を目指す学生を対象に奨学金を支援するなどソフト面を中心に支援を行っています。2004年度は39名に奨学金を支援し、シーカVDC(*ネパールの行政単位)
にあるキンドゥ小学校の要請に応え、机と椅子の購入費20,000Rs(約30,000円)を支援しました。キンドゥ小学校は全校生徒46名。これまで床に座って授業を受けることもあったそうですが、今回の支援により木製の机と長椅子16セットと事務室用テーブルと長いす各1個を提供することができました。

■収入向上 〜チーズづくり支援〜
村を離れることなく村人が自らの手で、村にある資源を使って収入をえられるようにと、村人自身によってチーズづくりを行っています。マイクロファイナンス(小規模融資)制度によってこ の活動を側面から支援しています。

■保健衛生
保健医療の整備が不十分な山村において保健婦の養成・研修支援を行うと共に、村人を対象に保健衛生のワークショップや無料健康診断を行っています。

■伝統文化の保全
村人が自らの文化に誇りを持って伝えていけるように、民話の収集・出版、お祭の映像記録などを行っています。

 
 3.年間の活動状況について教えてください。
IHCネパールのスケジュールは4〜6月が計画立案、その後ネパールは雨季に入るため10〜12月に多くのプロジェクトが実施されます。ダサインやティハールなどのお祭りは、ネパール人にとってとても大切なので、活動はお祭りの日を避けています。

※2004年度のスケジュールです。
活動計画事業名
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
森林保全
  
  
  
 
  
  
  
  
教育支援
 
 
 
 
 
文化保全
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
収入向上
 
 
 
 
 
 
 
 
 
保健衛生
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
環境保全
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
人材育成
 
 
モニタリング、プログラムの研修
 
 4.イベントについて教えてください。

主な2つをご紹介します。

◆地球市民講座「くらがるねぇ」
(“くら”はネパール語で「話」、“がる”は「する」、“ねぇ”は「〜しよう」、“話をしよう”という意味です。)
毎年様々な企画を立て開催しています。年度により内容が変わります。
※2004年度例
・ネパールが代々木3丁目にやってくる!!(2004年11月13日開催)
・ネパール仕事トーク&アクセサリー教室・ダンス教室(2004年11月13日開催)
・ネパール写真展


◆スタディーツアー(山岳エコロジースクール(MES))
日本からの参加者がネパールの山村にホームステイしながら、自然と共に生きる知恵や、豊かな伝統文化を体験学習し、村人と等身大の交流から「本当の豊かさ」とは何か、共に学び合い、考えます。このことが村人にとっても自分たちの文化・環境を考え直すきっかけとなり、また村人自身がMESの先生になったりガイドになったりするので、彼らの収入にもつながります。

<スタディツアー参加者の方の声>〜第12回MESより

視力検査(中には3.0の人も!)
村のクリーンアップ開始!


〜MESに参加して〜

私が今回MESに参加したのは、ずっと訪れてみたいと思っていたネパールでホームステイができる、という点に惹かれたからでした。旅をする時は、そこに住む人々との触れ合いを大切にしたいと考える私にとって、MESは理想的なプログラムでした。

〜村人の温かさに触れて〜
最も印象的だったのは、ホストの方々はじめ村の人々が、心から私たちを歓迎してくださったことです。私のホストやその友達は、95年のMESの参加者に教わった日本語を何とか駆使して、私と会話しようと努力してくれました。約10年間、日本人がいつかまた来ると思って日本語を忘れずにいてくれたのです。村の人々が、私たちの訪問をどれだけ心待ちにしていたかということを、ひしひしと感じました。

そういった村人の温かさと、自然に囲まれた村の生活は素晴らしい体験でした。私のホストは一人暮らしの女性で、最初はぎこちなかったものの、だんだん打ち解けてきて冗談を言って笑いあうくらいになると、2人で家にいることが何だかとても心地よかったです。

〜村での生活から思うこと〜
村の生活は非常にシンプルで、言ってしまえば不便なのですが、日本では失われてしまった様々なものを発見することができました。例えば「家族が共に過ごす時間」など。日本は今まで、より便利でより洗練された生活を追求してきましたが、その一方で様々なものを失い、かえって頭の痛い問題を増やしている気がします。家族の時間が少なくなっていることも然り、今回のテーマであるゴミ問題もその代表です。
村の人々も、もっともっと便利な生活を望んでいると思うし、それは人間として当然のことだと思いますが、日本では失われてしまった様々なものを失わないでほしい、日本が抱えているような問題を将来的に抱えるようにならないでほしい、と願わずにはいられません。

〜最後に〜

引率してくださった田中さんはじめ、スタッフの皆様、そして他の参加者の方々との出会いもMESに参加して得られた大きな収穫です。様々な年代や職業の方々と同じ視線で2週間を過ごしたことで、ネパールの旅が何倍も印象深いものとなりました。この場を借りて御礼申し上げます。ダンネバード。
 
 5.ネパールの子供たちについて教えてください。
ネパールの学校は朝10時から始まります。これは、家の手伝いをするためです。山羊の世話や朝ごはんを作ってから登校します。終了は午後3時半か4時頃です。

IHCでは、村の中・高校生36名に奨学金を支給しています。
ティコット村とナンギ村の奨学生及び日本に留学しているネパールの留学生からの便りをご紹介します。
◆医者になって村のために働きたい!(ティコット村奨学生)

ゴビンダ・ビシュワカルマ
(14歳)
(ティコット中・高学校)
私はIHCの中学生奨学金支援を受けているゴビンダです。
14歳でティコット中・高学校の8年生です。私は低カーストとされているダリットというカーストの出身で、家は4人家族です。家の仕事は農業だけですが、土地が十分にないので、家族全員が食べていくことができません。ですから、家族は家計を助けるため、お金を稼ぐ仕事もしなければならず、私も放課後や休日は家族と一緒に働いています。
8年生では8つの科目を勉強しています。数学、英語、ネパール語、社会科、環境、選択科目、理科、農業です。一番好きな課目は英語と理科です。
好きな遊びはバレーボールです。サッカーも好きですが、学校にはサッカーグランドがありません。ティコット村は山岳部にあるので、サッカーのための平らな土地を見つけるのは難しいです。
将来の夢は医者になることです。現状では、村人は村で良い治療を受けることができません。ですから、医者になれたら村のために働きたいと思っています。
◆将来の夢は自分の村の教師になること(ナンギ村)

チャンドラ・クマリ・プルジャ
(15歳)
(ヒマンチャル高校)
私の名前はチャンドラ・クマリ・プルジャです。15歳です。ナンギ村のヒマンチャル高校の9年生です。5人家族で父、母と2人の弟がいます。両親は農業をしています。家畜も数頭飼っています。家族の主な収入源は農業ですが、それだけでは足りないため、両親は日雇い労働もして私たちを養ってくれています。休みの日は私も母親と畑で働かなければなりません。また、毎日学校が終わると、牛のための草を刈ります。ですから私の生活は都会の子供のように楽ではありません。
学校では8科目勉強しています。英語、数学、理科、ネパール語、社会科、経済、会計学と環境です。一番好きな課目は英語で、好きな遊びはバレーボールです。
将来は自分の村で教師になり、女の子がもっと教育を受けられるようにしたいと思います。女子教育なしには、ネパールでのどんな開発プロジェクトも良い効果をあげられない、ということを学んだからです。
◆日本の若者に伝えたいこと(ヒマラヤ保全協会会報48号〜「ネパールからの便り」より〜)

皆さんこんにちは!私はネパールからきた留学です。
私の生まれた国ネパールは開発途上国で、学校に行きたくても行けない子供たちが今でも大勢います。その理由は村に学校がないことや、学校があっても教師が足りない教状況があるからです。しかし、それにも増して家庭の貧困から家事の手伝いをせざるを得ないことなどが大きな理由としてあげられます。ネパールに限らず、他のアジア諸国やアフリカでも似たような状況が見られます。それに比べると日本の皆さんは本当に素晴らしい環境に生まれていると羨ましく思います。

私のおいたち〜学校へ通う喜び

話は少し個人的になりますが、私は1979年にネパールの首都カトマンドゥの郊外にある村に生まれました。家は農家です。カトマンドゥの中心から10数キロしか離れていないのに、私が生まれた当時は電気もありませんでした。
学校は家から歩いて40分ぐらいのところにありました。学校の教科書は新しいのを買えず、一つ上の生徒から借りて勉強しました。借りた本は大切に使用し、翌年また村の誰かが同じ本を使うのが当たり前のことでした。
鉛筆はインド製のが町では売っていましたが、1本で1ヶ月使えと言われ、無くなるのが怖くて大切に使った覚えがあります。月が変わると新しい鉛筆をもらえるのが最高の幸せでした。鉛筆とノートは勉強や行いがしっかりしていないと貰えません。そのためにいつも良い子になっていました。
そういう私たちを「かわいそうだな」と思うかもしれませんが、それでも私は学校に行けただけ、恵まれた方だったと思い、親に感謝しています。

知ってほしい途上国の現実
私たちが経験したこのような出来事は今でも多くの国で起きています。ネパールでも教育の明かりが届かない所は現にたくさんあります。日本のメディアでは毎日色々な国のことが報道されていますが、もっといろいろな国で教育さえ受けられないで、生活に必死な子供たちが大勢います。そのような国では、国家はもとより様々なNGOも参加して、もちろん子供たちの親も一緒になって、教育を基盤とした国創りに努力しています。このような現実を日本の多くの若者に是非知って欲しいと思います。
日本には「若い時の苦労は買ってでもしろ」と言うことわざがあります。高度成長して日本は経済的に急速に発展を遂げました。一生懸命に勉強して頑張っている日本人学生もたくさんいます。その反面、若者の間には将来に夢を持たず、目的がはっきり分からないという人が増えているそうです。
戦後、物のない時代に育った日本の先輩たちは、多くの困難の中で知恵を絞り、汗を流して今日の繁栄を造り出しました。
今の日本は充実した教育が施され、情報化は進み、お金さえあれば欲しいものは何でも手に入る社会となりました。日本には毎年たくさんの国々から、いろいろな夢を求めて多くの留学生がやってきます。
ありとあらゆる物に囲まれて、様々なチャンスに恵まれた国に生まれた事、そして不自由なく学校まで行かせてもらって教育をうけられる事のありがたさを、日本の若者に理解して欲しいと思います。

 
 6.ネパールの料理を食べられるところはありますか?

◆ネパール料理店「YETI」をご紹介します。
モモ(ネパールの蒸餃子)やヒマラヤのハーブを使った料理がおすすめです。カレーやタンドールもおいしいです。

住所:場所:東京都新宿区高田馬場2-14-8NTビル3F
TEL:03-3208-1766
営業時間:11:30〜15:00、17:00〜22:30(ラストオーダー)

 
 7.ヒマラヤ保全協会の報告書は購入できますか?
購入いただけます。おすすめの3つをご紹介いたします。
購入ご希望の方は、ご住所、お名前等を明記の上、ヒマラヤ保全協会までご連絡いただけますよう、お願い申し上げます。

※ご希望の方には郵送いたします。
郵送をご希望の場合は、別途送料、梱包手数料(100円)、振込手数料をご負担いただいております。ご了承下さい。


1.『ヒマラヤ保全協会(IHC)3ヶ年計画 終了時評価報告書〜村がよみがえった!〜』
(会員500円、一般700円)

IHCでは2003年度、皆様のご支援のおかげで現地のプロジェクト3ヶ年事業計画(2001〜2003年度)がめでたく終了し、会員の学生や社会人から成る評価チームが事業の評価を行いました。そしてその終了時評価報告書がとうとう完成、皆様にお届けできる運びとなりました。
本報告書は、この3ヶ年に実施された、収入向上、文化保全、能力開発、保健衛生,、学校教育、森林保全の6事業の評価について触れています。
評価実施にあたり重視したことは、村人、IHCネパール、当会会員などの参画、NGOならではの評価方法の開発、将来へ向けた計画立案のための基礎資料を作ることです。更に、巻末には収入向上事業の一環である、マイクロファイナンス(小規模融資)によるチーズづくりプロジェクトの活動記録「パウダル村チーズ物語」も収録!
会員参加による手作りの事業評価報告書、是非ご一読下さい。

2.『第11回ネパール山岳エコロジースクール報告書〜大きなラリグラスの木の下で〜』
(会員500円、一般700円)

3.『第12回ネパール山岳エコロジースクール報告書〜段々畑の村から〜』
(会員500円、一般700円)

 【参考】評価チームによるIHC3ヵ年プロジェクト評価の要約
 
目的・成果
課題・今後
森林保全 苗畑運営、生活に必要な樹林の生産・植林を行い、目標はかなり達成された。 ・換金作物による収入向上と苗畑自立運営についての改善
・植林が必要な他地域への活動
収入向上 地場産業の育成と現金収入の増加がある程度達成された。 大幅な現金増収はのぞめない。
文化保全 自らの文化を再発見することをある程度達成した。 地域活性化のためにどのように成果品を活用していくか。
能力開発 村人を主体とした能力の向上を達成した。 パソコン利用については、電気事情のため、ナンギ村以外適していない。
保健衛生 知識の普及と衛生環境の改善がなされ、地域社会で大きく役立っている。 保健師在勤と不在の村の格差をなくす。

学校教育

学校教育の充実を大きく達成した。

エリート志向の傾向があり、不公平にならないように、貧しい生徒へのフォローをする。
全体を通して 森林保全が最も高く、能力開発が最も低い評価

・援助の有無で村の格差が生じないように調整する。(現在援助している村から段階的に撤退し、援助が必要な村での活動を検討する。)
・ヒマラヤ保全協会の今後のテーマと方針を明確に決定する。