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※国際協力NGOについては原則として1団体につき主な2つの事業のご紹介をしています。
  当サイトでご紹介する事業以外にも、様々な国で様々な事業を行っております。詳しくは各団体のHPをご覧ください。


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特定非営利活動法人 FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン) とは…

FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)は、地球規模での環境問題に取り組む国際環境NGOです。
世界約70ヵ国に100万人のサポーターを持つFoEのメンバーとして、日本では1980年から活動を続けてきました。メンバー団体は
先進国のみならず、旧共産圏や発展途上国を多く含み、「先進国に偏らないネットワーク」の視点を大切にしています。

この地球で生きるすべての者たちが共存し、公平で心豊かに暮らせる社会を目指し、気候変動や森林破壊、途上国の開発援助などの国際的な環境問題への取組みから、国内における脱使い捨て社会の実現に向けた活動など、幅広く活動を行っています。
 
 

【主な事業T】

中国砂漠緑化プロジェクト

いま地球の陸地の4分の1、世界の6分の1の人々が砂漠化の影響を受けているといわれています。しかし、砂漠化に直面することのない私たちには、その深刻さがなかなか実感できません。
国際的には1994年、砂漠化防止条約が結ばれ、世界の国々が協力して問題の解決に取り組むことになりました。砂漠化は、その原因も影響も、世界中の人たちに関わる大きな問題だからです。

FoEでは実践を通じて砂漠化への理解を深めるため、2001年、中国内モンゴル自治区・ホルチン沙漠での緑化活動を開始しました。
【活動国】中国(内モンゴル自治区)
【支援対象者】 一般住民
【支援分野】  環境保全

【主な事業U】

密猟や火事から動物たちを守る
自然保護区レンジャーの仕事を支援

AMDAコミュニティセンター
(C)Yuri Shibnev

日本から空路で約1時間。ロシア沿海地方の街ウラジオストクから南西約30キロに位置する「ケドロバヤパジ自然保護区」は、世界最大のトラであるアムールトラや、世界に現在30頭といわれる幻の豹<Aムールヒョウたちの大切な生息地となっています。

この保護区とその周辺では、ヒョウたち野生動物と自然が、火事と密猟の脅威とにさらされています。

保護区で働くレンジャー(約10名)は限られた予算・装備で防火活動・消火活動・密猟監視パトロールに取り組んでいますが、装備の不足やパトロール用車両の燃料代の上昇が原因で十分な活動を行うことが難しくなっており、物資の支援を必要としています。。

野生の豹や虎の生きる自然環境を守る活動にご協力を頂き、保護区レンジャーの活動を見守っていただければ幸いです。

【活動国】    ロシア
【支援対象者】 野生動物
         (アムールヒョウほか)
【支援分野】  環境保全
   

【主な事業T】
中国砂漠緑化プロジェクト
  活動のはじまり

植林地域手前の砂漠地帯

活動する緑化隊

FoEジャパンでは砂漠化地域の現状と砂漠化防止の取り組みを知るため、2000年夏、中国内モンゴル自治区・ホルチン沙漠にある「沙漠植林ボランティア協会」の活動地を訪れました。

砂丘が連なる広大な砂漠地帯を初めて目にし、また一方で活動地の緑の多さに驚きました。1994年から当地で活動する沙漠植林ボランティア協会は、現地の人達とスクラムを組み、効果的に緑化を進めていました。

外来者がスポット的に行う植林でなく、いろいろな交流や支援を通して理解者を増やし、大きな流れを現地住民の中に育てていました。それでも広大な砂漠が相手であるため、活動の強化が必要となっている状況もわかりました。

長年の経験と実績をもつ同協会と協力し、この活動を地域に広めようと、2001年春、ひとつの村(ダチンノール村55ha対象)で住民と共同の緑化活動を開始。徐々に活動地を広げ、現在はマンハン地区の村々を対象に支援を行っています。

内モンゴル自治区の砂漠化による大量の黄砂は中国の首都北京を覆い、さらに風に乗って日本にも飛んできています。

 
  活動場所:ホルチン砂漠 〜緑が回復する可能性が十分あります〜

緑化後にできたソバ畑

活動場所は、中国・内モンゴル自治区の東南部に広がる 「ホルチン沙漠」です。
ホルチン沙漠は、日本から最も近い「半砂漠地帯」であり、世界の砂漠化が進行している地域としても最も近いところです。

ここはかつては豊かな草原地帯であったため、10mも掘れば良質の地下水が得られ、
大地には草木を育てる潜在力があり、緑が回復する可能性が十分あります。

2001年に緑化を開始したダチンノール村では、家畜が入らないよう柵で囲い、苗木を植えると、たちまち緑が回復。3年目には、畑の利用もできるようになりました。押し寄せる砂に畑や住居が埋もれ、移住する人も多いこの村で、残った住民は希望をもち、新たな区画の緑化に取り組んでいます。

しかし、今でも草原退化は進んでおり、砂漠化対策が遅れると、再生にはより多くの時間がかかるため、早急な対策・効果的な緑化手法の普及が必要です。

   
  砂漠に緑を取り戻すため、住民支援にご協力をお願いいたします
緑化に取り組む家族

FoEの活動地域には、砂漠化に生活を脅かされている人がたくさんいます。そこで、住民が緑化活動を始められるよう、家庭への支援を始めました。

推進しているのは、「家庭農牧場」という、砂漠を緑化再生し、農地・牧草地として活用する家庭規模の緑化モデルです。各家庭と地元自治体、沙漠植林ボランティア協会、FoE Japanが連携・協力し、3年計画で実施します。

家庭農牧場の普及によって、より広く砂漠に緑を取り戻すことができます。そして自ら取り戻した緑を大切にし、再び砂漠化させない気持ちを住民に育てます。

しかしながら、一つの家庭で9haの農牧場をつくる場合、囲柵や苗木代で約15万円の資金が必要となり、住民は資金不足で始められないのが現状です。

住民が家庭農牧場づくりを始められるよう、各家庭に資金の一部を支援する「家庭農牧場募金」へのご協力をお願いいたします。

*1ha当り5,000円を目安に、各家庭の計画や募金総額に応じて支援を行います。
募金は常時受け付け、募金額に応じて1年ごとに家庭支援を実施します。1戸でも多くの家庭が緑化に取り組めるよう、ご協力お願いします。

 
  参考1:砂漠化の原因

形成された砂丘が流動


豊かな森が残る自然保護区
○要因T−社会背景

1949年に成立した新中国は、定着型の農耕と牧畜を進めました。
やがて食糧増産の必要から、内モンゴルへの漢民族の移住が始まり、人口は爆発的に増加しました(5.0人→16.3人('53年→'83年)/1ku当り:)。
そして、社会変化に伴う生活形態の変化や人口増加は、過剰な土地利用を生み出しました。

○要因U−自然条件

中国北方はかつて海や湖があったことから、草原の下には砂が堆積しています。そのため植生が破壊し表土が剥がれると、砂の層が表出します。
土地は保水力を失い乾燥し、地域特有の強風に砂が流されます。砂丘が形成され流動がおこり、砂漠化が加速する― これがこの地域の砂漠化のしくみです。


こうして内モンゴルでは、土地の再生能力を超えた過剰な開墾・放牧を原因に、砂漠化が進んでいます。
一方、開発から守られた自然保護区では、今も豊かな森が残されています。このことからも、砂漠化が人間の活動を背景に引き起こされたものだとわかります。  
   
  参考2:緑化の手法

1.柵で囲います

2.井戸を掘ります


3.苗木を植えます

4. 草方格をつくります


5. 回復地となりました

1.柵で囲う

過放牧は砂漠化の大きな原因のひとつです。放牧家畜が入らないように、まず対象地を柵で囲います。

 

2.井戸を掘る

もともと草原だったことから、地下水は豊富にあります。ここでの緑化に水は不可欠です。活動開始時にはまず井戸を掘ります。

井戸は活動地の中でも低い所を選んで掘ります。15m程掘ります。地下水面は、−3m〜5m程度のところにあります。 井戸屋さんが主体ですが、村の人も手伝いながらの井戸掘りです。1本掘るのに半日もかかりません。

 

3.緑化活動@――苗木を植える

苗木を植えて、風で砂が流されるのを防ぎます。列または碁盤目状に植えて強風を緩和させます。
ブルドーザーでV字の溝を掘り、その底をさらにスコップで50cm位掘って植えます。根をなるべく地下水近くに深く植えるためです。1列に5〜7m間隔、列間は7〜10mと疎に植え、木々の合間に草を育てます。

左の写真は、柵沿いに植えたポプラの変化です。苗木が育ち、まわりに草が自生するようになり、砂の流れが抑えられます。

草は表土、木は深土を改良し、土中微生物を増やします。このように木と草が共生すると、緑化が飛躍的に進みます。そのため、木をたくさん植えるより、まばらに植え草を育てることが大事です。

草が覆っている場所ではブルドーザーは使わず、スコップで穴を掘ります。穴は苗の丈に応じて深く掘ります。樹種は、ポプラ・マツ・ニレ・アカシア・ニンキョウなど。地形に適した苗木を植えます。

 

4.緑化活動A――草方格をつくる

草方格(そうほうかく)とは、草を格子状に埋め込み、砂の流動を抑える手法です。
左の写真は、稲ワラを使った草方格づくりの様子です。線上にワラを並べ、スコップの先でワラの真ん中を折るように砂の中に挿し、砂に埋め込みます。

材料には、砂漠に自生する「シャバガ」という草も効果的です。生きたシャバガを刈り取り、すぐに使うと、そこで根付いて種が広がり、草が育つことも期待できるからです。

 

5.回復地の活用へ

こうした緑化活動によって砂が固定され、苗木の成長・草の生育が土地の保水力を高め、緑の回復を促進します。


回復後は畑や牧草地に転用し、半農半牧の暮らしに役立てます。緑化が住民の生活向上につながってこそ、住民主体の継続的な砂漠化防止が実現します。




【主な事業U】
密猟や火事から動物たちを守る自然保護区レンジャーの仕事を支援

〜ロシア沿海地方幻の豹<Aムールヒョウの生きる自然を守ろう
  ロシア沿海地方のケドロバヤパジ自然保護区へ


ウラジオストクから、保護区に近い港へ向かう客船


港から自動車でケドロバヤパジ自然保護区へ

シベリア横断鉄道の終着地で、二十世紀に軍港として発たちしたロシア極東の街、ウラジオストク。

日本から空路1時間で街の北にある国際空港に到着です。

ウラジオストク港から客船で約1時間。そこからさらに自動車で1時間ほど走り、緑豊かな自然保護区「ケドロバヤパジ」(ロシア語で五葉松の谷≠ニいう意味)に到着します。

     
  幻の豹<Aムールヒョウと、ケドロバヤパジ自然保護区の活動・現状


保護区に生息する
幻の豹<Aムールヒョウ

ケドロバヤパジ自然保護区は1916年に創設された保護区を始まりとして九十年の歴史を持つ自然保護区です。四季折々の自然が美しく、さまざまな草花や樹木、昆虫、小動物、鳥や、鹿、熊、そして世界最大の虎であるアムールトラ(シベリアンタイガーとも呼ばれます)と、現在世界に30頭と推定され幻の豹≠ニいわれるアムールヒョウ(写真:左)が生息しています。

アムールヒョウ(学名 Panthera pardus orientalis、英名 Amur leopard)は、大きな体躯と氷点下の冬に適応した長い毛を持つ豹で、かつてはロシア沿海地方(沿海州)南部の幾つかの地域や中国北東部、朝鮮半島に生息していました。

しかし、二十世紀にそれらの生息地の多くで進んだ開発・森林伐採そしてその稀少な毛皮を目的とする密猟により年々頭数が減少し、1990年代から今世紀にかけて行われた最新の調査によればいま野生のアムールヒョウは最後の30頭がここロシア沿海地方南西部に生き残るのみといわれます。

ケドロバヤパジ自然保護区は、現在アムールヒョウ生息地の一角であり、いま生き残っているアムールヒョウたちの生息・繁殖の拠点として非常に重要な自然保護区とされています。しかし、保護区の活動は、限られた予算と装備で年々苦しい状況に置かれています。


保護区長のイリーナさんと
レンジャーのペトロフさん

保護区で働くレンジャーは現在約10名。保護区長のイリーナさんのもと、アムールヒョウやアムールトラをはじめとする野生動物と保護区の自然を守るため、火災(毎年春〜夏の乾燥する時期に頻発)や密猟とたたかっています。

保護区長のイリーナさん(写真:左)は、今年6月に保護区を訪れたFoE Japanスタッフに、保護区の施設(車庫など)の老朽化が著しいこと、消火器などの装備が不足していてレンジャーに与えることが出来ないことや、限られた予算で密猟パトロールに出動する自動車に燃料を買うこともままならない現状を語りました。

今年の4月、保護区に近い山で雌のアムールヒョウが密猟される事件が起きました。また、4月下旬には保護区のそばを通っている鉄道の線路の辺りで火事が起き、保護区への延焼を防ぐため体調不良をおして連日消火活動に参加したレンジャーのひとりが現場で命を落としています。

   
 

アムールヒョウたち動物と保護区の自然を密猟と火事から守るために必要なもの


新しいトラの足跡(2007年6月)と
レンジャーのペトロフさん


ケドロバヤパジ自然保護区の位置
(黄色いピンを打った箇所)
クリックすると拡大します。

保護区レンジャーのペトロフさん(写真:左)は、この保護区と自分たちレンジャーの仕事を日本や世界の人たちに知ってもらいたい、と語ります。

「ここには、ロシア以外の国の人たちにも見てほしい自然があるし、豹や虎の住むこの場所を守るには、いろんな人からの応援が必要だ」とペトロフさんは言います。

こうした状況を受けて、ケドロバヤパジ自然保護区とFoE Japanは、アムールヒョウや保護区の自然をできるだけ多くの方に知っていただけるよう協力すること、そして防火活動・消火活動・密猟監視パトロールを行う上で必要な装備やお金の額を検討してインターネットやパンフレットで幅広くご支援を呼びかけ、お預かりしたご寄付を現地へ届けてその使途や活動成果をインターネットでご報告できる草の根の協力体制を築いています。

密猟対策に本格的な支援が必要となる冬(雪に足跡が残るため密猟の危険が増します)、そして空気が乾燥して例年火災の多発する春〜夏に向けて、豹や保護区の状況をお伝えし、ご支援を呼びかけるブックレット(日本語)の作成・配布(無料)も計画しています。

豹や虎の生きているこの保護区をぜひ知っていただくことができればと思います。そして、ペトロフさんたち現場のレンジャーに、声援を送っていきましょう。どうぞ、お気軽にお問い合わせ下さい。