| ◇運営上苦慮した点その2
〜メッセージの発信について〜
次に「シンプルで分かりやすいメッセージの発信」ということにつきましてですが、私共は3年前に、サイト構成を変えさせていただきました。
それまでは団体ごとに表示し、寄付を募るというサイト構成になっておりましたが、主な2つの事業を出していただき、それをもとに、国別・支援対象者別・分野別に分け、団体ごとだけでなくカテゴリーごとにも寄付していただけるという構成に変えさせていただきました。
これは私自身担当させていただき感じたことなのですが、NGOの活動を深く知りたいと思えば思うほど、どの団体がどこでどのような活動をされているのかをすべて把握させていただくことが難しく、いつまでたっても理解できないという状況がありました。
私自身この2つの事業を出していただけるようになってから、各団体さんの特徴が浮かび上がり、より理解が深まるようになってきました。
各団体さんが出されていらっしゃる情報は、こうしたこと、ああしたことを行っています、という情報が多く、そうした情報も確かに必要なのですが、私自身一ドナーとして欲している情報は実はそうした情報よりも、そのプロジェクトの背景にはこんな事情があって、どんなご苦労があって、そのことに対して何年間でこうしたことをしようとしている、そして今こんな成果がでてきている、ということを断片的ではなく全体像をシンプルに伝えていただくことではないかと思っています。それらは決して膨大な量の情報ではないのではないか、と思っています。
例えば植林活動でしたら、「何本の木を植えています」というメッセージだけでなく、
「現地の人々にとってまず必要なのは、きれいな水を飲みたい、ということです。次に安定した食料、3番目は医療施設の充実です。確かに植林活動は、地球環境問題における重要性がわかっている日本からしますと大変重要な活動ですが、現地の方々にこの活動の重要性を分かっていただくことはなかなか大変です。」
少し長いですがこのようなメッセージがあれば、活動に対する理解はぐんと深まると思います。
話を戻させていただきますが、2つの事業の記事を出していただくときに、もちろんすぐにご理解いただき、出していただける団体さんもあったのですが、2つには絞りきれない、というような理由で、締切日をすぎても提出がいただけない団体さんもいらっしゃいましたので、そうした団体さんにつきましては、私の方でwebページや会報誌等を参考にページを作成させていただき、それを確認していただく、という方法でリニューアルさせていただきました。
NGOの方々にはできましたらもう少し、数ある団体の中でご自身の団体はどう違うのか、どのような差別かが図れているのか、ご自身の団体の強みと弱み、それをもう少し強く打ち出していただくことができれば有難いと思っています。
この2つの事業につきましては、プロジェクトが終了される場合もあるので、1年に2回見直しをさせていただいております。
実は来月見直しの時期になっているのですが、今は数年前と違ってドナーの方も年々NGOの活動について大変詳しくなられているので、NGOのご担当者の方にご協力いただき、より詳しい内容を説明できるページに変えていく必要を感じています。
現在ご参加いただいているNGOの方々は長いお付き合いをさせていただいているせいか皆さんお忙しい中大変よくご協力いただいています。
◇寄付者が気をつけなければいけない点
以上諸々申し上げましたが、ただ私自身も気をつけなければと思っておりますのは、私ともをはじめとする寄付者のための情報提供や実務に追われ、現地の把握や現地とのコミュニケーション、現地のニーズにそぐわないような活動になってしまわれること等は避けなければならない、ということです。
中小のNGOの職員の方々はお一人で本当にいくつもの仕事を兼任されていらっしゃいます。また大変素晴らしい方が多いです。
私を含みます寄付者とのコミュニケーションは確かに大切なことなのですが、こうした活動は、実際大変なエネルギーがいる割には金額も小さかったり、集まるときと集まらないときの浮き沈みが大きかったりしますので、私共ドナーはNGOの組織基盤の重要性を念頭に置いて継続的な支援を続けるとともに、NGOの方々には是非支援者とのコミュニケーションは1件1件大切に行っていただければと思っています。 |