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<世界平均気温の上昇による主な影響>

(出典:2001年発表 IPCC第3次評価報告書
(温暖化防止に取り組む世界のNGOのネットワーク「気候行動ネットワーク(CAN)」が
まとめたペーパー「危険な気候変動を防止するために」の翻訳より)
 
0〜1℃
1〜2℃
2〜3℃
経済影響
・最も脆弱な人々の生活に
悪影響となる。

・貧しい国へより大きな比重で
影響が及び、世界全体としては
悪影響となる。
・多くの主要なセクターにおいて
市場利益損失が生じる。

・大多数の人々が気候変動の
悪影響を受け、自然生態系に
依存している脆弱な人々の
生活が更に大きな悪影響を
受ける。
・途上国・先進国を問わず
ほとんどの地域において
世界経済に影響を及ぼす
ような重要なセクターに
おける市場利益が損失となり、
世界の経済は悪化する。
・雪氷の減少により春の雪解け
時に依存する水力発電能力や
システムに支障をきたす。
・中央・南アジア、地中海、
アフリカ南部などの乾燥
地帯など、すでに水不足や
干ばつに困窮している地域で、
水供給の減少や水質悪化が
一層進み、約5億人の人々が
影響を受ける。
・30億人以上の人々が
水不足の危険に直面する。

生態系

・サンゴの白化が増加する。

・重度に絶滅の危機に瀕している
種や絶滅危惧種が絶滅に至る。

・植物、昆虫、鳥の成長期の変化、
個体数の変化、時期尚早な生殖
作用などにより種子の離散、受粉、
食料確保の時期などに依存して
いる複雑なシステムの均衡が
脅かされる。
・海面上昇によって沿岸湿地
帯が10%まで消失し、多くの
渡り鳥の主要な生息地が
消え去る。

・サンゴの白化現象が頻発し
長期化することにより、サンゴが
大量に死滅し、それを取り巻く
生態系が失われる。

・山火事や害虫の蔓延によって
すでに熱ストレスの直接的
影響を受けている複雑な
生態系の関係性が失われる。

・自然保護区の30〜40%が
影響を受ける。
・特有の生態系や固有種が
喪失する。

・サンゴ礁や減少した種の
多様性、岩礁からの漁獲量
などへ重大な被害が及ぶ。

 
0〜1℃
1〜2℃
2〜3℃
食料
・熱波によって農作物が被害
(米が稲穂をつけない、果物が
結実しない等)を受け、熱の
ストレスによって家畜にも
影響が起こる。(乳製品
生産の減少や受胎困難等)

・熱帯・亜熱帯諸国の農作物
生産へ莫大な損害をもたらす
可能性があり、多くの
途上国では農業自給の
向上が難しくなる。
・現在より更に5000万〜
1億2千万人の人々が飢餓の
リスクに直面し、世界経済を
通じた食糧価格が高騰する。

・より激しい干ばつの被害を
受ける地域において農作物
生産高が減少する。
穀物生産量の減少は、熱帯
地方だけでなく、中緯度地域、
温帯にまで及ぶ可能性が
高い。
海面上昇


・グリーンランドの氷床は、
1〜3℃の全球平均気温
上昇で融解する可能性が
高く、それは今後数世紀に
わたって数メートルの海面
上昇を引き起こし、何百万もの
人々へ危険な影響を及ぼす
ものとなる。
・グリーンランドの氷床が
急速に崩壊する可能性が
高く、気温上昇の度合い
次第で、2050年までに1〜2m
の海面上昇、今後1000年間には
2.3〜3.5mの海面上昇が
起こる。

・西部南極の氷床の不安定さ
及び崩壊の危険性が高まる。
洪水・健康への影響等

・洪水や干ばつ、暴風雨が
頻発・激化する地域での人間
生活へのリスク、伝染病の
リスク、その他数多くの健康への
リスクが増加する。

・熱に関する死亡や疾病が増加し、
特に高齢者・病人・空調設備に
アクセスのない人々などが
影響をうける。

・異常気象の頻度の高まりと
激化によって、保険コストの
増加や保険の利用可能性が
減少する。

・発達した低気圧による洪水の
被害が、特に森林伐採、
山火事、害虫の蔓延、生態
系の減少などの影響をすでに
受けた地域で拡大する。

・洪水、干ばつ、その他の
異常気象がさらに増加する。

・現在より更に1億人以上の
人々が沿岸域の洪水の
危険に直面する。

・3億人がマラリア感染の
より大きな危険にさらされ、
デング熱の危険性も更に
高まる。
 
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