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〜 たとえば携帯電話 〜


携帯電話に使われる金属は、全部で約21種類あります。
その中には地球上にごくわずかしか存在しない金属(稀少金属(レアメタル))が含まれています。

レアメタルは携帯電話だけでなく、パソコンやビデオカメラ、CDなど、私たちが使っている電化製品のほとんどに使用されています。

電化製品だけでなく、スプーンやフォーク、鍋などに利用されている「ステンレス」もレアメタルです。

日本が飛躍的な経済成長やIT化を遂げることのできた背景には、こうしたレアメタルの存在がありました。

これらのレアメタルは、一体どこからやってくるのでしょう。


それらは全て海外から輸入されています。

開発事業者は、人工衛星や地形図などを使い、鉱物が眠っている地域や山を発見し、地質を調査します。

そしてその土地に有効な鉱物がかたまって存在する可能性が分かると、 様々な調査や周辺環境の整備を経て、重機で地下を掘り、地中の鉱物を採取します。

これらの作業はもちろんできる限り様々な配慮をして行われることとなっています。


しかしながら、 その地域は、現地に住む人々にとっては、先祖代々にわたる大切な土地であったり、
神聖な森であったりします。 そしてそこには多くの動植物が暮らしています。

彼らは、一時期は莫大なお金を手にしますが、生きがいやその他今までの生活や文化すべてを失い、
精神的に病んでしまう人々も少なくありません。

手にしたお金が無くなれば、都市で物乞いをしながら生きていくことになります。


開発現場では、重機や運搬用トラックが通れる道路を造るために、多くの木が伐採されます。
レアメタルは取り出すことが非常に難しいからです。

採掘や加工のために、大量の水や薬品が使われます。その結果、 土壌が汚染されます。

そして取り出すことのできる鉱物が無くなった後、鉱山は役目を終え、
閉山となり、放置されることが多いのです。
閉山後、むき出しになった赤土が海や川に流れ出し、更に環境を汚染してしまうことが少なくありません。



私たちが普段、何気なく使っている製品は、こうした経緯を経て、
私たちの元に届けられています。

簡単にごみとして廃棄していませんか?


せめてリサイクルをしましょう。そして更なる開発を止めるため、是非大切に、そして
できるだけ長く使ってあげてください。



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